ギックリ腰の治療は早い方が良い

 

 

 

 

 

急性腰痛いわゆる『ギックリ腰』です。
ドイツやイタリアでは『魔女の一撃』とも言われ、その名の通り衝撃的で非常に堪え難い痛みです。
痛みで動けないくらいになるものから、かろうじて動ける程度まで症状にばらつきがあります。
ギックリ腰になった時に頂く質問は「痛いときに鍼治療を受けても良いのか?」と良くお問い合わせを頂きます。
結果から言いますと。ギックリ腰の治療は受傷後、治療開始が早ければ早い程治りが早くなります!!
あまりの痛みから痛みが治まるまで何もせずに待った方がいのではないかと思われがちですが、早期に治療を開始するかしないかで、治るまでの期間が大きく変わってきます。

早期に治療を開始した症例をご紹介します。

症例 30代女性 ギックリ腰(急性腰痛)

主訴

 

 

 

 

 

 

 

 

重たい荷物を持ち上げた時に「プチッ」腰から音が鳴り、急激な痛みが走った。
その後、しばらくなんとか動けるぐらいの痛みだったが、昼寝後に痛みが急激に増し動くのが困難なほど痛み出した。

右腰の下の方が痛む。

視診・触診

 

 

 

 

 

 

 

 

視診では体が左側に傾き患側の筋肉を伸ばして、疼痛回避姿勢が見られた。

触診では腰最長筋、腰長肋筋、腰部多裂筋を触診し、主訴は右腰下部であったが右腰上部に圧痛及び認知覚が見られた。

治療

急性腰痛の場合、マッサージなどの手技療法では症状を悪化させることになるため、鍼治療中心に施術しました。

 

 

 

 

 

 

1回目、痛みが10→4位になる。認知覚があった右腰上部に集中的に施術。

2回目、痛みが4→2位になる。日常生活に問題無いくらいになったが、若干の違和感がある。

3回目、痛みが2→1になる。痛み違和感共に更に減少する。

5回目、完全に痛み違和感が消失する。

現在は腰痛予防のため、定期的に通院中。

まとめ

今回のケースは受傷してから治療までが早かったため早期改善に至りました。
主訴では右腰下部を訴えていますが、実際痛みを出しているポイントは右腰上部の筋肉だったということ鑑別し施術できたためでもあります。
急激な痛みの場合、自覚症状と実際痛みを出しているポイントが相違するケースが多くあります。
必ずしも痛いところが原因とは限らないということです。

ギックリ腰の度合いにもより改善までの期間は前後しますが、受傷してから治療までが早ければ早いほど、トリガーポイントの発見が容易になり、治りは早くなります。

 

ギックリ腰で来院される患者さんの多くの方が、痛み止めやマッサージなどで様子を見ていたが傷みが全く引かなため受診される方が多いです。
痛み止めやマッサージではその場しのぎにしかならなく、あくまで痛みを抑えているだけであり、根本的な解決にななりません。
よくギックリ腰はクセになると言いますが、実際は適切な治療がされていなかったため、処理しきれていなかったトリガーポイントが活性し、痛みを再び引き起こしているケースがほとんどです。
急な痛みがあるということは、必ずどこかにトリガーポイントが形成されています。
トリガーポイントを確実に処理することが改善までの近道です。

川越の痛み・痺れ治療専門 トリガーポイント鍼灸療法 すがぬま鍼灸院

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