顎の痛みについて考える

『顎が痛い=顎関節症』と考えることがほとんどだと思います。
大まかに顎の痛みの発生源について分類すると2種類あります。

①顎関節が悪くて痛みを出している。

②顎関節周辺が関係して痛みを出している。

まず、自分の症状がこの2択のどちらかなのかを考える必要があります。
実際のところ、『①顎関節が悪くて痛みを出している。』は限りなく少数です。
顎の痛みの多くは、『②顎関節周辺が関係して痛みを出している。』ケースが多いです。
顎の痛みは実際に顎関節自体が痛みを発生しているのではなく、顎関節周辺の筋肉に形成されたトリガーポイントの関連痛が顎の痛みの原因になります。
顎関節自体が悪いのではなく、顎関節周辺の筋肉が痛みを発生させ、顎が痛いという症状を引き起こしていることになります。
この場合、顎関節の治療をいくらしても一向に良くなりません。
痛みの発生源である筋肉を治療しなくては痛みはなくなりません。

では、具体的にどの筋肉が顎の痛みを引き起こしているのか?

顎関節の症状で多く関わってくるのが『咀嚼筋』と言われる、咀嚼するために働く4つの筋肉たちです。

咬筋(こうきん)

 

 

 

 

 

 

 

 

青い斜線の部分にトリガーポイント(TP)が形成されることが多く、トリガーポイントが形成されると顎関節の痛みに関連してきます。
主に噛み締めたときに顎関節が痛む場合に関連することが多い筋肉になります。

側頭筋(そくとうきん)

 

 

 

 

 

 

 

 

頭の横にある側頭筋も顎関節の動きに関与してきます。側頭筋にトリガーポイントが形成されると噛み締める、下顎を後ろに引く時の顎関節の痛みに関連してきます。

内側翼突筋・外側翼突筋(ないそくよくとつきん・がいそくよくとつきん)

 

 

 

 

 

 

 

 

内側翼突筋・外側翼突筋は下顎骨の裏側に走行する筋肉で鍼治療でないとアプローチすることができない筋肉になります。
顎関節がパキパキ鳴って痛む、痛くて口を開閉し辛いなどの症状を引き起こします。

頚の筋肉が原因でも顎は痛くなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

頚部の筋肉にトリガーポイント形成されることによって、顎関節の痛みに関連してくる場合もあります。
上記の図のような頭板状筋など、比較的顎関節に近い筋肉が悪くなりトリガーポイントが形成されることによって、顎の痛みとして症状が出るケースがあります。

まとめ

顎の痛みの原因を辿ると噛み締めや歯軋りが続き、噛み合せが合わなくなり、顎関節の痛みへと発展する場合がほとんどです。
噛み締めや歯軋り、噛み合わせとなると歯科領域や整形外科領域のイメージが強く、マウスピースや噛み合せの調整などの処置を受ける場合が多いかと思います。
これらの治療が悪いわけではありませんが、マウスピースや噛み合わせの調整は歯を守るための処置であり、痛みを取るための治療ではありません。

顎の痛みの原因は咀嚼筋に形成されたトリガーポイントが原因になります。

顎の痛みの原因になる噛み締めや歯軋り、噛み合せが合わないなどは、首こりが原因になります。

顎関節の痛み→4つの筋肉(咀嚼筋)の治療でOK。

今後起こらないようにする為には→首の治療も必要。

もちろんまとめて治療する事もできます。

顎の症状の原因はシンプルな部分に原因があります。

お困りの方は是非ご相談ください。

 

川越の痛み・痺れ治療専門 トリガーポイント鍼灸療法 すがぬま鍼灸院

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