朝起きると頸が痛くて回らない。
なんとも不快なこの痛み。
寝違え。
誰もが一度は経験した事がある症状の一つだと思います。
何をしても、もれなく痛い。
頸の寝違えはギックリ腰に並ぶくらいなかなか厄介な急性疾患です。
程度にもよりますが、酷いものだと頸を一切動かせないくらいの痛みを発生させます。
そんな絶望的な痛みを発生させる寝違え、
トリガーポイント鍼灸治療が非常に効果的になります!!
今日は寝違えについて書いていこうと思います。
寝違えはなぜ起こる?
よくいわれているのが、寝ているとき頸が不自然な方向を向いてしまい、頸の筋肉に負担が加わり続け痛めてしまう。
そもそもなぜ頸が不自然な方向に向いてしまうのか?
頸の深層部にある筋肉は頸部の位置関係を把握して、頸を無理のないポジションを保つ働きがあります。
ですが、疲れていたり、深酒をしてしまったりすると、頸の位置関係を司る機能が上手く機能しなくなるそうです。
さらに睡眠中ですと意識がないので、体勢を制御することも出来ませんし、痛みに対して鈍感になっています。
そうなると頸は可動域の限界を超えて、とんでもない方向まで曲がってしまいます。
結果、筋肉は可動域の限界を超えてしまった為、損傷しトリガーポイント化してしまいます。
寝違えの症状
程度にもよりますが、なんとか頸を動かせる程度の痛みから、頸を動かせないうえに痛みで眠れない程の痛みまで発するケースまで幅広くあります。
また痛み以外に、めまい・吐き気・耳鳴り・頭の位置が定まらない様なフワフワ感・上腕〜指先にかけてのしびれ感まで引き起こします。
寝違えで痛めやすい筋肉
肩甲挙筋
頚椎の1〜4番目〜肩甲骨内側の上方にかけて筋繊維が捩れながら走行し付着します。
肩甲挙筋が頸の寝違えの原因の大多数を占める筋肉になります。
頚椎の6番目と7番目の間(緑色の✖️と○がある付近)が一番捩れが激しいため、血流が悪くなりやすくトリガーポイントが形成されやすいポイントになります。
肩甲挙筋は頭のバランス取る筋肉と言われているので、肩甲挙筋にトリガーポイントが形成されると痛みの他にめまいや頭の位置が定まらない様なフワフワ感が発生してくることがあります。
また耳の近くに筋肉が付着するので、耳鳴りの治療のポイントにもなってきます。
頸板状筋
胸椎の3〜6番目〜頸椎の1〜2番目にかけて走行し付着します。
頸を捻る、伸ばす、横に曲げるなどの動きに関与する筋肉になります。
頸板状筋がトリガーポイント化すると頸から背中にかけて痛みが走ることが多いです。
特に斜め上を向くような動きで、頸から背中にかけて詰まった様な痛みを発生させます。
また患側の頸から腕にかけて痺れを発生させることもあります。
上記で説明した肩甲挙筋と重なるように筋肉が走行する部分があるので、セットで悪くなることが多くなります。
まとめ
寝違えは誰もが一度はなった事がある症状だと思います。
痛みをなんとかしようと接骨院やマッサージに駆け込まれた経験がある方が多いと思います。
しかし、マッサージを受けてより痛くなってしまった経験のある方も多いと思います。
ギックリ腰や寝違えなど急性症状の場合、痛みを発生させている筋肉全体がトリガーポイント化している為、ピンポイントかつ的確に刺激を加えていかなければ、より悪化してしまうケースがあります。
そこで鍼灸治療の登場です。
鍼は指先よりもはるかに細く、ピンポイントで悪い部分を刺激する事ができるので余計な部分にダメージを与えなくてすみます。
鍼は鍼なので、先入観的に痛い時はまずいんじゃないかと思われますが、実はマッサージよりもリスクが少なかったりします。
寝違えの症状は頸の痛みだけだと思われがちですが、実際痛み以外の様々な症状を引き起こしてきます。
頭痛、めまい、吐き気など、腕の痺れなど、脳に障害が起こった時と同じような症状を引き起こす事があります。
そのような症状が出るとに不安になり、脳神経外科などに受診される方が多いと思います。
しかし、筋肉が原因の症状ですと病院での検査では脳に異常は見つかりません。
原因が分からないとなるとどこへ受診すればいいのか?と、より不安になりドクターショッピングを始めるきっかけになります。
実際、そのような患者さんを沢山診てきました。
脳神経外科医は脳のスペシャリストです。
脳が原因となる疾患には強いですが、筋肉が原因となる症状は専門外です。
我々鍼灸師は筋肉のスペシャリストです。
筋肉が原因となる症状の治療に長けています。
また、国家資格を受験するために基礎的な医学も勉強しなくてはならないので、筋肉以外が原因かどうか鑑別もできます。
医師と鍼灸師それぞれ専門分野があり、症状に適した医療機関を受診するのが一番ベストですが、なかなかうまくいかないのが現状です。
当院では、この症状は鍼灸治療が効くのか?病院に行った方がいいのか?など、ご相談を受け付けています。
まずはご相談していただければ、最善の方法をご提案します。