鍼はクセになる?

時々、患者さんに「鍼治療って癖になってやめられなくなるんでしょ?」と聞かれることがあります。

答えはNOです。

でも、ある意味YES。

現在、一般的に使われている鍼はステンレス製です。

稀に銀や金、チタン製の鍼を使用する治療院もあります。

ほとんどの治療院で使用されているのディスポーザブルと言われる使い捨てのステンレス製の鍼になります。

なんにせよ、鍼は『ただの金属です』

金属に中毒性や依存性はありません。

そもそも鍼治療は薬を使わず、生体に鍼で刺激を加えて、その反応で体を元気にしようという治療方法になります。

よって、薬の様な害や副作用はないので、依存性や中毒性は無く、鍼治療なしでは生きられないということはないのです。

個人的には害や副作用のある薬に依存するよりも、鍼治療に依存する方が健康的なのではないかと私は思います……が、それについてはまた別の機会に書きます。

では、なぜある意味YESなのか?

それはハマって、やみつきになってしまうからです。

鍼が好きな方がよく言われるのは、「ズーンと奥に響く感覚が効いてる感じがしていい」「痒いところに手が届く様なピンポイントな感じがいい」「マッサージだと時間が経つと戻っちゃうけど、鍼のだと効果が長く続く」など言われることが多いです。

なにより、コリはもちろんのこと、痛み、痺れなどが治り、調子が良くなってしまうのでハマってしまう方が多いのだと思います。

鍼治療は「クセになる」「依存性がある」と表現される事があります。

鍼治療をするとコリ、痛み、痺れが治り、治療をやめて時間が経過するとまた症状がぶり返してくる…..なんて事があります。

そのことから、「鍼治療をしないと良くならない」「鍼治療をし続けなければいけない体になる」と解釈してクセになったり、依存性があると表現されているのだと思います。

人間の身体は、歳を重ねれば重ねるほど自己治癒能力が低下します。

特に30歳を境に筋力、心肺機能、内臓など顕著に衰え始めます。

これは老化現象の一つで、誰にでも訪れます。

自己治癒能力が衰え始めると、自分の力だけでは痛みや痺れの原因を修復できなくなります。

また、どんなに年齢が若くても、疲労の蓄積が多かったり、筋肉の損傷が激しかったりすると自分の力だけでは原因を修復できなくなります。

そこで鍼治療をすることで、痛み、痺れの除去、自己修復能力向上の手助けをします。

ただし、人間生きている限り疲労は必ずします。

年齢を重ねれば回復能力は低下して疲労は蓄積しやすくなりますし、生活環境、仕事、趣味などの度合いによっても疲労が蓄積しやすくなるときもあります。

ハードな日々が続いたり、悪条件が重なれば疲労が蓄積して痛みや痺れ、不調が再び発生することもあります。

『治療をやめるとぶり返すから、依存性がある』という訳ではなく、人間の特性上疲労は切り離せないので、生理現象なのです。

鍼治療を受けたい気持ちの時は、まだ正常な身体になっていない状態です。

誰しも痛みや痺れがなく、調子の良い状態を保ちたいと思いますよね?

痛みや痺れのない、調子の良い状態を求めるのは悪いことではないはずですし、「クセになる」「依存性がある」という考えにはいたらないと思います。

調子の良い状態を維持するための手段の中に『鍼治療』があり、痛みや痺れ、不調が治るのでハマってしまうのです。

 

川越の痛み・痺れ治療専門 トリガーポイント鍼灸療法 すがぬま鍼灸院

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