当院はトリガーポイント療法の理論に基づいて施術を行なっております。

トリガーポイント療法は「痛み・痺れ」に対しての改善を得意としています。また、西洋医学的に検査しても原因がわからない症状に対しても効果を発揮することができます。

痛み・痺れ・原因不明の身体の不調はトリガーポイントが原因で引き起こされることが大半です。また、トリガーポイントが形成されることによって身体にストレスが加わり、自律神経のバランスを乱し自律神経系の症状を引き起こす原因にも繋がります。

トリガーポイントとは?

トリガーポイント(以下TP)は、筋肉やその周囲の組織に存在する、特定の部位で局所的に発生する痛みや不快感を引き起こす結節状の部分です。

主に筋肉、筋膜、腱、骨膜などに形成されます。

これらのポイントは圧痛(痛みを感じる圧力点)や筋硬結(筋肉の硬くなった部分)としても知られています。

なぜトリガーポイントができるのか?

トリガーポイントは動作の多い部位、筋肉の使い過ぎ、不適切な姿勢や運動、慢性的なストレス、冷え、虚血、などによって引き起こされることがあります。

仕事、家事、育児、趣味など何気ない日常生活動作の積み重ねで負担は積み重なっていきます。

さらに、年齢とともに負担は積み重なり、トリガーポイントの数が増えていき身体の不調として現れてきます。
生活習慣や人間の個体差で負荷のかかりやすい部位にはより多くのトリガーポイントが形成されます。

例を挙げると、人間の二足歩行の代償として頸、肩、腰に負荷がかかりやすく、首肩こり、腰痛が多いのです。

また、精神的なストレスは頚部にトリガーポイントを形成させます。
頚部のトリガーポイントは自律神経に不調を引き起こします。

自律神経は全身の器官に分布しており、脳神経にも一部含まれます。
それに伴い、めまい、吐き気、動悸、不整脈など全身に不調を来す症状を引き起こす可能性が出てきます。

なぜトリガーポイントに鍼が有効か?

トリガーポイント鍼療法は痛みの根元に鍼で直接アプローチすることができます。

トリガーポイントに鍼を打つことで、筋肉の緊張が緩和され、血流が改善されることで、トリガーポイントの症状が軽減されていきます。

トリガーポイントはMRI、レントゲン等画像では確認できない様な小さなものになります。

痛みの根源となることが多い深層にあるトリガーポイントは骨際、筋肉と筋肉が重なり合う部位など、物理的に指が届かない部位に形成されることが多いです。

その為、深層部にある小さなトリガーポイントに適確に刺激を加えるには指先よりも繊細で細い鍼を使用することで症状を緩和することができるのです。