鍼治療が怖いと感じる方へ

「はり」と聞くと、どうしても注射針を一番初めに連想される方が多いかと思われます。

注射のイメージは「痛い、怖い」などネガティブな印象が根強いです。

鍼治療に興味があっても、注射針のイメージが払拭できなくて、中々鍼治療への一歩が踏み出せない方が多かと思います。

今回は注射針と鍼治療用の鍼の違いと、鍼についてご紹介していきます。

 

鍼と注射針の太さの違い

 

 

 

 

 

 

鍼治療に使う鍼の太さは主に0.1~0.25mm

注射針の太さは0.4~1.6mm

鍼治療で使用する鍼は注射針と比べてもかなり細い鍼を使用しています。

鍼は細くなればなるほど、刺す時の痛みが少なくなります。

鍼治療に使用する鍼は注射針の1/4の太さになり、イメージされているより実際は全然痛くありません。

鍼治療の鍼が痛くない理由

鍼治療用の鍼と注射鍼には決定的な違いがあります。

それは、表面の処理と製造精度です。

 

 

 

 

鍼治療用の鍼

 

 

 

 

注射針

 

上の二つの画像を見比べて見ても、鍼治療用の鍼の滑らかさは一目瞭然だと思います。

鍼治療用の鍼は刺すためだけに作られいるので、鍼の表面の処理が注射針と比べてかなり滑らかに処理されており、刺入後の

痛みもほとんどありません。注射針は内容物を血管に注入するために、筋肉や血管を切り裂いて針を刺入していく必要があります。

そのため、針にある程度太さ(強度)と針先の鋭さが必要になり、痛みがどうしても生じてしまう構造になっています。

一方、鍼治療用の鍼は筋肉に刺すためだけに作られているので、細く、表面は滑らかに作ることが可能です。

注射も鍼治療も結局、刺すから痛いのは変わらないんじゃないか?

と、よく質問をいただきますが、鍼治療の鍼は細く、鍼先が丸いため「刺す」というよりも、筋繊維の間を「縫う」様な感じで刺さっていきます。

そのため、筋繊維や血管、痛覚などの組織を傷つけることが少ないので、身体の負担も減りますし、痛みも出ずらくなっています。

鍼治療の鍼は髪の毛よりも細い

鍼治療で使用する鍼は実は髪の毛よりも細かったりします。

当院で治療に使用する鍼の太さは0.14~0.2mmの鍼を使用します。

内出血防止のため、美容鍼の場合には0.1~0.14mmを使用。

髪の毛の太さは約0.2mmです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の画像の鍼は当院で使用する鍼の中でも太い方で、鍼治療に慣れている方や、鍼治療特有の響きが好きな方に使用するケースが多いです。

鍼治療が初めての方や、刺激に敏感な方には最小で0.1mmまでの太さのラインナップがあるので、お身体や状況に応じて使い分けます。

注射針と比較してもかなり細く、太い部類に入る鍼ですら髪の毛と同じかそれ以下の太さになり、痛みが少ない作りになっています。

鍼治療を受けてみたいけど、怖いと思う方へ

鍼治療を受けてみたいけど恐怖感があって、中々踏み切れない方が多いかと思います。

当院では鍼治療が苦手な方、初めての方、怖と感じている方でも安心して受けられるように、痛みが出づらい細い鍼を使用して

施術を行います。

鍼が苦手な方でも細い鍼を使用すれば痛みが少なく、鍼治療特有の心地の良い響きを感じていただけると思います。

実際、鍼治療が初めての方や苦手な患者さんが受けていただいたときにも、「イメージよりも全然痛くなかった」

「鍼の響きって気持ちいいんだね」など、ポジティブな感想をいただいております。

鍼治療は大変有効な治療法です。

痛み、痺れの改善はもちろんこと、自律神経系症状、疲労回復、健康維持にも効果を発揮します。

鍼治療に勝る即効性のある治療法はないと私は思います。

大変有用な治療法だからこそ、患者さんに鍼治療を嫌いになって欲しくありません。

鍼治療のネガティブなイメージを払拭するためにも、鍼が苦手な方、初めての方には細い鍼を使用して、痛くないやさしい治療

を心がけます。もちろん鍼が好きな方には満足いく響き感を提供できる治療をします。

一人でも多くの人に鍼治療のすごさを体感してもらいたい!感動してもらいたい!という思いを持ち川越で開業して、治療さ

せていただいております。

鍼が初めての方、苦手な方、好きな方、一人一人に合わせた安心できる治療を提供していきます。

痛み、痺れ、自律神経系症状、不定愁訴などお困りの方はぜひご相談いただき、お役に立てればと思います。

関連記事

  1. 顎の痛みについて考える

  2. すがぬま鍼灸院。

  3. 首こりがもたらす身体への影響③

  4. 変形性膝関節症の間違い。

  5. 院内植物園化計画

  6. 鍼はクセになる?