鍼灸治療について①

「鍼灸」は、東洋医学の考えに基づいて身体を健康な状態にする治療法です。三千年以上の歴史があり、古くから受け継がれて来ました。

心身の様々な不調を改善することに加え、現在は美容的な効果も期待できることから、近年注目を集めています。

鍼灸治療は大きく分けて、東洋医学的な治療と西洋医学的な治療に分かれます。

細かく分類すれば、星の数ほどあるかと思われます…..。

その割には公開されている情報が少ないです。

今回はまず、鍼灸の基本的な概要と近年の鍼灸事情について書いていこうと思います。

鍼灸治療とは

鍼灸とは

東洋医学的な考えでは、私たちの頭のてっぺんから足の先まで、多くのツボ(経穴)が多数点在しているとされています。

そのツボを、鍼やお灸で刺激することで心身の不調を改善する治療法が「鍼灸」です。

鍼灸は二千年以上前の古代中国で誕生しました。

古代中国王朝の王族はもちろんのこと、『奥の細 道』(松尾芭蕉)でも養生の一環として足の三里へのお灸が紹介された記録が残っております。

鍼灸治療のメカニズム

私たちの身体の中には、病気や怪我を治そうとする「自然治癒能力」が備わっています。

例えば、鍼が皮膚・筋肉に刺さったとします、その刺激によって細胞が「組織を壊された」認識します。

すると、壊れた組織を修復しようと白血球が集まって働き、同時に皮膚や筋肉を修復するために、コラーゲンやエラスチンなど、皮膚や筋肉にとって大切な成分の生産を活発にする働きが起こります。

このような自然治癒力によって新陳代謝が活発になることで、血行が良くなり緊張した筋肉が緩むなどにより、不調改善に繋がります。

 

鍼灸治療で効果が期待できる症状

近年,NIH(米国国立衛生研究所)により、鍼灸治療が各種の病気に対する効果とその科学的根拠、西洋医学の代替治療としての効果について有効であると発表されました。

鍼灸による刺激が自律神経系や免疫の働きに作用して、筋肉の緊張を和らげたり、血液やリンパの循環を促すことで自然治癒力の向上を助けていると考えられました。

※鍼灸により有効性が認められている病気

 神経系疾患 ※神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
運動器系疾患 関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
 循環器系疾患 心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
呼吸器系疾患 気管支炎・喘息・風邪および予防
消化器系疾患 胃腸病・(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
代謝内分泌系疾患 バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血 生殖・
泌尿器系疾患 膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
婦人科系疾患 更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
 耳鼻咽喉科系疾患 中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎
眼科系疾患 眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
小児科疾患 小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

近年鍼灸が注目されている分野

様々な病気に有効なのがわかりつつある鍼灸ですが、脳梗塞の後遺症に対するリハビリへの活用もされ始めています。

鍼灸の適応は、「一般的な疾患の治療」、「美容」、「不妊治療」、「終末期医療」など人間の生活を網羅できる程多岐にわたる分野まで治療可能になってきました。

それぞれの体調に合わせた取り入れ方をすることによって、多くの症状をサポートすることができる万能な治療法、「総合病院」のような存在になると考えられています。

 

 

長くなってしまったので、次回は鍼灸で改善される症状について書いていきます。

それではまた!!

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