腕
橈骨神経麻痺に対する鍼治療|手首が上がらない40代美容師の症例
橈骨神経麻痺に対する鍼治療|手首が上がらない・指が伸びない40代美容師の症例
机に伏せて寝たあとから、突然右手首が上がらなくなり、指も伸ばせなくなった40代男性の症例をご紹介します。
患者様は美容師として働いており、手を握ることはできるものの、手首や指を伸ばせないため、ハサミを持つことが困難な状態でした。
当院では、橈骨神経の走行を確認しながら、神経や関連する筋肉へ鍼刺激を加え、手首や指の機能改善を目指して施術を行いました。
患者様について
* 40代
* 男性
* 職業:美容師
来院時の主な症状
* 右手首が上がらない
* 指が伸び切らない
* 手を開くことが難しい
* 手を握ることはできる
* ハサミが持てず仕事ができない
* 前腕から手に力が入りにくい
手首を反らす動きができず、手が垂れ下がったようになる状態は「下垂手」と呼ばれ、橈骨神経麻痺でみられる代表的な症状です。
症状が出た経緯
患者様は仕事の休憩中、机に伏せた状態で眠ってしまいました。
目が覚めたあと、右手首が持ち上がらず、指も十分に伸ばせなくなっていることに気づきました。
手を握ることはできましたが、手を開く動作が困難で、美容師の仕事に欠かせないハサミを持つこともできない状態でした。
医療機関では橈骨神経麻痺と診断され、経過観察となっていましたが、仕事への影響が大きく、少しでも早く回復したいとのことで当院へ来院されました。
橈骨神経麻痺とは
橈骨神経は、首から腕、前腕、手に向かって走行する神経です。
主に、手首を反らす動きや、指を伸ばす動きに関係しています。
橈骨神経が圧迫されたり障害されたりすると、次のような症状が現れることがあります。
* 手首が上がらない
* 指が伸びない
* 手が開きにくい
* 手の甲にしびれや感覚低下がある
* 物をつかみにくい
* 細かい作業がしにくい
机や椅子に腕を置いたまま眠った場合など、上腕部が長時間圧迫されることで発症することもあります。
当院での検査と評価
来院時に手首や指の動きを確認したところ、以下の状態がみられました。
* 手首を反らす動きが著しく低下
* 指を伸ばす動きが困難
* 手を握る動きは可能
* 前腕伸筋群の筋力低下
* 橈骨神経の走行部に圧痛
* 前腕から手の甲に軽度の感覚低下
発症時の状況や症状から、上腕部で橈骨神経が長時間圧迫されたことによる、圧迫性の橈骨神経麻痺が疑われました。
橈骨神経へ鍼刺激を加える施術
橈骨神経麻痺に対する施術では、単に硬くなった筋肉を緩めるだけではなく、障害を受けた橈骨神経や、その神経が支配する筋肉へ適切な刺激を加えることが重要だと考えています。
当院では、橈骨神経の走行を触診しながら、神経周囲や関連する筋肉に鍼を行いました。
主に施術した部位は以下のとおりです。
* 橈骨神経走行部
* 上腕三頭筋
* 腕橈骨筋
* 回外筋
* 長橈側手根伸筋
* 短橈側手根伸筋
* 総指伸筋
* 前腕伸筋群
橈骨神経の走行に沿って鍼刺激を加え、手首や指を伸ばす筋肉に反応が起こるポイントを確認しながら施術を進めました。
鍼によって神経や筋肉へ刺激を加えることで、神経の興奮性を高め、手首や指を動かす筋肉が働きやすい状態を目指します。
また、神経周囲の筋緊張を緩和し、血流や神経の滑走性を整えることで、神経機能の回復をサポートします。
首や肩、上腕にも強い緊張がみられたため、橈骨神経に負担がかかりにくい状態をつくる目的で、周辺部位にも施術を行いました。
施術経過
1回目
施術後、手首を大きく持ち上げることはできませんでしたが、指を伸ばす動きにわずかな変化がみられました。
患者様からも「施術前より指を動かしやすい」との感想がありました。
3回目
手首を反らす動きが少しずつ改善し、短時間であればハサミを持てるようになりました。
指の伸びも改善し、手を開く動作が行いやすくなりました。
5回目
手首と指の動きが大きく改善し、日常生活での不便さが減少しました。
仕事中もハサミを扱える時間が長くなり、美容師としての業務に徐々に復帰できるようになりました。
8回目
手首や指の動きはほぼ正常まで回復し、ハサミ操作も問題なく行えるようになりました。
通常どおり美容師の仕事に復帰できたため、施術を終了しました。
※施術による変化や回復までの期間には個人差があります。
橈骨神経麻痺は早めの対応が大切です
橈骨神経麻痺は、時間の経過とともに自然に回復することもあります。
しかし、手首や指が動かしにくい状態が続くと、仕事や日常生活に大きな支障が出るだけでなく、使わない期間が長くなることで筋力低下や関節の動かしにくさにつながることがあります。
特に美容師、調理師、職人、デスクワークなど、手を使う仕事をしている方にとっては、早期の機能回復が重要です。
当院では、橈骨神経の走行を確認しながら神経や筋肉へ鍼刺激を加え、手首や指が動きやすい状態を目指します。
院長コメント
橈骨神経麻痺は、腕を圧迫した状態で眠ったあとに突然発症することがあります。
「手は握れるのに開けない」「手首が上がらない」「指が伸びない」という場合、橈骨神経の障害が関係している可能性があります。
当院では、筋肉の緊張を緩めるだけでなく、橈骨神経の走行や反応を確認し、神経へ適切な鍼刺激を加える施術を重視しています。
神経や関連する筋肉へ刺激を与えながら、血流や筋緊張を整え、神経機能の回復をサポートします。
突然手首や指が動かなくなった場合には、まず医療機関を受診し、骨折や脳血管障害などの重篤な病気がないか確認することが大切です。
医療機関で橈骨神経麻痺と診断されたものの、手首が上がらない、指が伸びない、仕事に復帰できないなどの症状でお困りの方は、すがぬま鍼灸院までご相談ください。
このような症状でお困りの方はご相談ください
* 朝起きたら手首が上がらなくなった
* 手を握れるが開くことができない
* 指が伸び切らない
* 手首が垂れ下がっている
* ハサミや箸、ペンが持ちにくい
* 橈骨神経麻痺と診断された
* 経過観察中だが仕事に支障がある
* 少しでも早く手の機能を回復させたい
川越で橈骨神経麻痺による手首や指の動かしにくさにお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。