首・肩

背中右側の肩甲骨周辺と右肩の前面の痛み【30代男性】

下を向くと頚、背中が痛む 肩をあげる動作や肩を回す動作で右肩の内部が痛む

特に仕事を長時間やったあとに痛みを強く感じる
慢性的な疲れによる肩こりも感じている

視診・触診

三角筋前・中部線維、棘下筋に筋硬結、頸部に浮腫み
背部右胸部多裂筋がトリガーポイント化

治療
・頚部の浮腫みの除去、右肩周辺の筋肉(三角筋前・中部繊維、棘下筋停止部)及び、右胸部多裂筋を中心に鍼治療を施します。

1回目:治療後にだいぶ痛みが緩和。しかし3日後に痛み再発
2回目:背部の痛みは解消したが、その反動で右肩の周辺に強い痛みを感じる
5回目:肩の痛みがだいぶ緩和し、可動域が増加
その後定期的な治療を継続中

仕事がデスクワークということから頚の筋肉に負担がかかりやすく、トリガーポイント化してしまい下を向くだけで痛みを感じてしまっています。また、スマホやパソコンを使う時間が長いことで眼精疲労が溜まり、頚・肩・背中の筋肉が緊張しコリになり、長期間緊張が続くことでトリガーポイント化して痛みを発生させています。

また、長い時間パソコンを使う姿勢を続けていることによって、肩関節を構成している棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋に負担がかかりトリガーポイント化し、右肩に痛みを発生させています。

肩関節は非常に可動域が広く、可動域を確保するために腕と身体を4つの筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)と靭帯でつないでいます。そして同じ姿勢を続けることによって4つの筋肉のうちの一部分だけに負担が強くかかり、結果的にコリを作りやすくなり、トリガーポイント化して痛みを作り出してしまうのです。

デスクワークでの頚、肩、背中の痛みを治療していく場合、痛みの原因となるトリガーポイントを治療していくことが慢性化を防ぐためにも重要です。